ライブ・イベント開催が激減したアイドル業界。
Z世代(中高大学生)のアイドルファンは、このコロナ禍でどんなヲタ活を楽しんでいるのでしょうか?調査したところ、若者らしいアイデアがつまっていました!
コロナの影響でヲタ活は減ったか?
Z世代のアイドルファン約20名に調査した結果、イベント開催が減ったためか、やはりヲタ活が減ったと答えた方が半数以上でした。
▼新型コロナウイルスの流行語、オタク活動は減りましたか?
はい…61.5%
いいえ…30.8%
わからない..7.7%
オフラインでの活動が減った一方で、ネット配信で開催されるオンラインライブや、ビデオ通話での特典会や交流会など、新たなヲタ活が盛んになってきています。
例えば「talkport」というアプリでは、オンライントークでアイドルと1対1で会話ができるサービスが行われており、コロナ禍での主軸となる活動のひとつだと話すアイドルもいるほどです。
また、LINEは2020年8月より「LINE Face2Face」というサービスを展開。同じく、アーティストと1対1のビデオ通話を楽しめるようなサービスが続々とリリースされています。
Z世代の新たな”ヲタ活”のカタチ
調査の結果、若者間では新しいスタイルのファン活動・サービスをただ楽しむだけでなく、ファン同士の交流に重点を置いたヲタ活を行っていることが分かりました。
以下、最新の若者のヲタ活を5つご紹介します。
カラオケ×オンラインライブ鑑賞
カラオケボックスでライブ映像付きの楽曲を流したり、またはDVDを持ち込んで再生することで、オンラインライブ鑑賞をしながら歌ったり騒いだりすることができます。
好きなアイドルと、リアルタイムで熱唱!ライブ会場では体験できない、新しい楽しみ方ですね。
- 「カラオケに行って、オンライン配信ライブを見ながら歌ってます。」(19歳・女性・日向坂46ファン)
- 「Sexy Zoneは、元々予定してたコンサートに当選してた人にはライブ配信をしてくれることになりました。」(20歳・女性・ジャニーズファン)
- 「初めてオンラインライブにお金を使いました。」(21歳・女性)
カラオケでオンラインライブ鑑賞会楽しかったー!!!!!!(昨日)#ONOSPLIVE #ワンエン pic.twitter.com/mdFfRNf7nh
— ひか🐱🧸❤ฺ︎ (@oO_k_k_) August 26, 2020
決めた!オンラインライブはカラオケのテレビに繋げて見よ!!バンバンにスピーカーならして部屋真っ暗にしてライブ気分味わおう!!しごおわの楽しみだね!!
— いづみん (@iduo615) August 28, 2020
皆さんも次オンラインライブがあるなら是非カラオケのプロジェクタールームオススメです…めっちゃ画面デカいし大音量でなにしろどんだけ叫んでも大丈夫☺(載せれる写真動画が無かった) pic.twitter.com/QMQGqVKZXC
— かもちゃん (@kamo_c_) August 30, 2020
グループ電話×ライブDVD鑑賞
それぞれの家で、同じライブ映像を同時再生しながら、LINEなどを利用してグループ通話をするのが流行っているのだそう。
好きなシーンを共有したり、一緒に盛り上がれそうです。
のんびり食べ飲みしながら、ファン同士での交流も楽しそうですね。
- 「友達とグループ電話をしながら同じライブをみんなで見てます!盛り上がる🥰」(20歳・女性・乃木坂ファン)
- 「コンサートに行く時の費用が毎年2桁余裕で越えていたので、その分お金の出費が減りました!」(20歳・女性・ジャニーズファン)
- 「1人でコンサートDVDを流しながら、おうちLIVEを始めました。」(20歳・女性・嵐ファン)
もう~だれか遠隔鑑賞会しよww
グループ電話かLINEしながら同じDVDみよ
同じDVDを所持してないとできないんだがね— ハツカダイコン👳 (@3147_aya) April 9, 2020
皆でグループ電話なるものをしながらライブDVDをみた有意義な1日😌
辻ぬいを踊らせていたらお手手が前傾になってしまった🙃 pic.twitter.com/jeH6IRewl1— キラ (@KHyouka) May 5, 2020
お家におる時間が長くなって暇ばかりしてるから仲良いフォロワーさんとグループLINE作ってDVD流しながらグループ電話して嵐会したい🤭💕
— nao (@Osanmnaaao) April 12, 2020
YouTubeや公式SNSのチェック
ここ数か月で、新たにSNS解禁したアイドルグループが多いです。
唯一の情報源であるSNSや動いている姿を見られるYouTube、隙あらばチェックしてしまうという声が多数寄せられました。
- 「おうち時間でYouTubeなどを見ていて、知らなかったアイドルを知る機会が増えました。」(21歳・女性)
- 「これまでジャニーズ事務所はSNSは解禁されていなかったのですが、嵐はTwitterやInstagram、TikTokなど全てのSNSが解禁されました。会えない分、YouTubeなどで動画を見たり、コンサートDVDを見て、行った気になってます。」(20歳・女性・ジャニーズファン)
- 「YouTubeが毎日更新になりました。過去のYouTubeや、出演していた番組(録画して残していたもの)を全部見返してます。ダンス動画もアップされているので、振りを覚えて一緒に踊ったりしてます。」(19歳・女性・ジャニーズファン)
- 「学校に行くことがないので、音楽を聞きたい時に聞けるし、動画を見たい時に見ることができる。」(20歳・女性・ジャニーズファン)
なにこの尊いやりとり
久々の5人飲みをわざわざTwitterで報告してくれる嵐さん😭 pic.twitter.com/athuf1nAvf— あ (@ars0915_____30) September 6, 2020
グッズ購入やライブ配信への課金
ライブのチケット費に使っていたお金を、グッズにつぎ込む!という方が多いようです。
一方で配信ライブでの投げ銭など、金銭感覚が狂ってしまったという声もあがっています。
- 「ツアーが減ったためか、アルバムやグッズの販売や特典が増えました。なるべく手に入れたいので、アルバイトに必死!」(19歳・女性・TREASUREファン)
- 「ライブ遠征等に使っていた分を配信の投げ銭やグッズ購入に充てるようになった。」(19歳・男性・サンドリオンファン)
- 「オンラインショップでグッズの販売や、新しいDVDなどが発売されて、いつもなら使える金額を決めてから考えて買うようにしていましたが、ライブが無くなってしまったこともあり、つい欲しいものをいっぱい買ってしまいました!」(19歳・女性・ジャニーズファン)
サンドリオンのLINE LIVEで40万投げ銭しよ
— はらはらハラっぴ🐸 (@Harappi_619) June 26, 2019
SNSでファン同士の交流
推しを応援するだけではなく、ファン同士の交流も楽しみのひとつ。
会えない分、アイドルファン同士のSNSでの繋がりが濃厚になっているようです。
中にはこの期間に、新たにヲタクアカウントを開設したという方も。
- 「今までよりもSNSでの情報価値が上がったためこまめに新情報確認を行うようになった。」(19歳・男性・サンドリオンファン)
- 「SNSの発信!携帯ひとつで推しのイベント配信、情報が全て手に入れられる。」(20歳・女性・King & Princeファン)
- 「Zoomを使って、ファン同士で推しの誕生日会をやりました。」(18歳・女性・ジャニーズファン)
- 「嵐は解散前なので、最後のイベントがどんどん無くなっているのが寂しい。対面でのライブがなく、友人と直接会って音楽を楽しめないのが辛いです。」(20歳・女性・嵐ファン)
じろわん初Zoom❕
まめちゃの誕生日パーティ🎶
推しの誕生日を大好きなみんなとお祝いできて最高に楽しかったよう!!
次はたっくんの誕生日やろうネ☺️🤍#HappyMameDay#JO1豆原一成誕生祭☆湯茶画像借りました^_^ pic.twitter.com/26X8sNSmAY
— ユ (@y____m53) May 30, 2020
業界は制作期間へ突入?今後のアイドル業界動向についてインタビュー
ニュースタイルのヲタ活を楽しみながらも、「やっぱりライブに行きたい!」「新曲が聞きたい!」という声も多数。
今後、アイドル業界はどのように移り変わるのでしょうか?
業界側の動向と、今後の流れを女性アイドル事務所の関係者A氏に伺ってきました。
ーーここ数か月でイベントが激減していますが?
8~9月は、毎年フェスなどの大型イベントがある時期なので、去年と比べてイベントが3分の1ほどに減ってしまいました。
会場のキャパシティーの5分の1のみ観客を入れて、後は配信ライブにするというスタイルが主流になってきています。
ーー現在の主な活動は?
ほとんどSNSでの活動が中心になっています。
新にYouTubeとInstagramをスタートさせました。
また、ネットサイン会などの新しいサービスも増えてきており、女性アイドル業界ではこぞって始めていますね。
ライブアイドルは、会場を埋めたい、お客さんに来てほしいという目標が常にあるので、このような状況で活動するのは正直難しいです。
ーー今後アイドル業界はどう移り変わるのでしょうか?
制作側が頑張って動いているなという印象です。
この時期、CDリリースをしてもイベントができないので、曲作りでストックをためている所も多いのではないでしょうか?
コロナ明け、新曲ラッシュが来るかもしれないですね!
まとめ:それでもやっぱり推しに会いたい?!
いかがでしたか?
若者ならではの斬新なアイデアで、コロナ禍のヲタ活も充実していることが分かりました。
Z世代にとって1番身近なSNSでの活動も増えたことから情報収集がより捗っていたようです。
そんな中でもやはり目立つのは、「ライブを観に行きたい!」「推しに会いたい!」という声。
「推しを応援したい!」「支えたい!」という思いはコロナ禍でも変わりませんが、やはり実際に生で見ることにはかなわないのだそうです。
コロナが落ち着く時期こそ見えないものの、アイドル運営・制作側は着実に動いています。
今後もアイドル業界の流れに沿った、新しいヲタ活が出てくるかもしれませんね!
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