Z世代で広がる『宅トレ』とは?オンラインや万能フードなど新しいダイエットの形に迫る

新型コロナウイルスの感染拡大対策として外出自粛のムードが漂う中、Z世代(1996~2012年に生まれた若者たち)がこっそりボディメイクに励んでいることはご存知でしょうか。
とある食品がスーパーで品切れ状態になったり、YouTubeなどの動画投稿サイトで大量に「○○やってみた動画」が投稿されるなど、調査してみるとしっかりトレンドにに現れていることがわかりました。

Z世代が熱心に取り入れている『宅トレ』『自宅ダイエット』とは、一体どのようなものなのでしょうか。特徴やトレンドの理由に迫ります。

“宅トレ”アドバイザーはオンライン上に

コロナの流行前は、知人同士の会話やジムのインストラクターなどから、トレーニングやダイエットに関する情報を得ることができました。
身近な人達に聞く機会が少なくなった以上、できるだけ多くの人が実践しているダイエットに信頼を寄せるものです。
そんなときこそ、一目で最先端の流行がわかるSNSが役立ちます。

また、最近の傾向として、ダイエット記録をSNSやアプリにアップすることで、情報交換やモチベーションアップに繋げているZ世代が多いようです。

 

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不特定多数の人が見ているという緊張感や、知らない人だからこそ体型の悩みなどを打ち明けられるということも影響しているのかもしれません。

例えば、「あすけん」というアプリでは、献立のカロリー計算をして記録できるだけでなく、「みんなの日記」というユーザー同士の交流機能も備えています。

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アプリ会員300人突破記念では、さらにダイエット成功率を高めるきっかけ作りとして、特に優秀なユーザーの献立を表彰する「みんなの痩せごはんコンテスト」が開催されていました。

オンライン上で生活を共有することでダイエットネットワークを生み出す方法は、SNSが普及している現代らしい、新しいダイエットの形といえるでしょう。

ダイエットやエクササイズ系インフルエンサーの台頭

このトレンドの波に乗って、ダイエットやエクササイズ系のインフルエンサーがこれまで以上に注目されています。

人気インフルエンサー(YouTuber)の1人である加藤ひなたの『ひなちゃんねる』では、痩せたい部位ごとに分類された動画リストが公開されています。

宅トレを実践した視聴者が、短期間で確実に効果を実感したことを示す投稿をSNSにアップしていることもあり、ますます知名度を広げているようです。

このように、YouTubeによくアップされている自宅トレーニング(通称宅トレ)動画は、サムネイルで「○週間で○○痩せ」などのテキストを表示させているなど、痩せたい部位と効果がでるまでの期間を強調しているものが多いです。
「短期で結果を出したい」というZ世代の本音が表れているように感じます。

また、ダイエットにも相性があります。
Instagramのアカウント『ヤセレポ』では、様々なタイプのダイエッターを紹介しています。
Before写真が自分と似た体型だと理想の体型のイメージがしやすかったり、自分の性格に合ったダイエット方法を見つけることができたりすることから、Z世代からも人気のアカウントです。

 

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Z世代流の楽しい宅トレ”リズミカルダンス”

三日坊主の一番の原因は”苦しい”こと。
ダイエットは筋トレと有酸素運動を組み合わせることでより効果が発揮されると言われていますが、なかなか日常生活に取り入れにくいものです。

そこで、近年のダンスブームにのっとったダイエットが注目されています。

なかでも「2週間で10㎏痩せるダンス」が謳い文句の『HANDCLAP』のダンス動画は、多くのYouTuberが『踊ってみた動画』を投稿しています。
韓国人YouTuberのJosh(ジョシィ)さんとBamui(バミィ)さんが投稿した本家動画は、なんと4000万回再生を超えています。
特別難しい動きや道具の必要もなく、一度聴いたら頭から離れないBGMがZ世代の興味をひくようです。

この他にも、流行歌を使ったダイエットダンス動画などもあります。

「運動しなければならない」という義務感に駆られるよりも、「楽しい」と思う方が、ダイエットにとって一番肝心である”継続”が期待できますね。
このことから、Z世代は元来の「ダイエットは苦しいもの」というイメージを自分なりに「楽しいもの」へと塗り替える工夫をしていることがわかります。

買いだめしてアレンジを楽しむ万能ダイエットフード

Z世代の宅トレ・ダイエット方法として、ダイエットフードを取り入れる方法が注目されています。
保存食品は自粛期間に最適です。
スーパーで簡単に補充できますが、成分などにこだわる人はAmazonや楽天市場などの通販サイトで購入することもあります。
また、アレンジレシピが盛りだくさんで、大量購入しても様々なレシピに活用でき、飽きること無く楽しみながらダイエットに取り入れることができる点も人気のポイント。

このような特徴から、SNSで特に注目を浴びているダイエットフード2品に着目してみましょう。

オートミール

オートミールとは、オーツ麦を原料とするシリアル食品で、食物繊維やビタミンB1、ミネラルなどの栄養素が豊富に含まれています。
血糖値が上がりにくく、お湯または牛乳を加えたり、レンジでふやかせば、シリアルやおかゆとして主食に置き換えられる点がポイントです。
2020年4月下旬頃にメディアで取り上げられはじめてから、「オートミール 品薄」の検索数が急増しています。

おからパウダー

 

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おからパウダーとは、豆腐を作るときなどに出る大豆の絞りかす(おから)を粉状にして乾燥させたものです。
糖質や脂質、カロリーがともに低く、こちらも食物繊維を大量に摂取できます。

 

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最近は自炊アカウントも目立っており、自分の食生活を確認する日記代わりとしての活用や、他の人の献立を参考にする活用法などが見られます。

「1人じゃない」ダイエットが一番続く

スマートフォンを片手に誰でも簡単に情報を共有することができる昨今。
Z世代はこのツールを上手に利用し、お手本や仲間などダイエット・トレーニングの心強い味方をオンラインで手に入れています。

身近な人に尋ねながらジム等でトレーニングに励んでいたところから、SNSや動画サイトで情報を収集・発信し、ダイエットフードなどを取り入れている姿に、新しいスタイルにも素早く順応し、取り入れて楽しめるZ世代の特徴が表れていると言えるのではないでしょうか。

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