Z世代の新しい漫画の楽しみ方とは?「100日後に死ぬワニ」から見えた流行

最新話が出るたびにTwitterのトレンド入りしていた「100日後に死ぬワニ」。
SNS発信の漫画が社会現象を巻き起こしていました。
いつの時代も私たちを楽しませてくれた漫画は今Z世代にどのように消費されているのでしょうか。

■「100日後に死ぬワニ」とは
「100日後に死ぬワニ」は、2019年12月12日から漫画家でイラストレーターのきくちゆうきさんのツイッター上で、4コマ漫画として連載が始まりました。漫画上に死ぬ日までのカウントダウンがされており、死が迫ることを知らずに生きる主人公のワニの平凡な日常を描いています。
“運命の日”である2020年3月20日の0時からは「100日目」を迎えたその結末を見守る番組がニコニコ生放送で流れたり、どうやって死ぬのかを予想したツイートや様々なパロディ作品が登場し話題になりました。

新しい漫画はSNSで見つける

TesTee(テスティー)のSNS利用に関する調査によると、10代と20代の若年層の間でTwitterとInstagramは10代女性が約7割と最も利用率が高く、他性年代でも利用率は約6割と高い傾向にありました。
このように、TwitterやInstagramを日常的に利用するZ世代では、TwitterやIndtagramで何気なくタイムラインに流れてきた漫画の作品を読んで、新しい漫画を発見することが多くあるそうです。
Twitterの「100日後に死ぬワニ」についても、アカウント自体のフォローはしていないが、自分がフォローしている誰かのリツイートでタイムラインに流れてきて毎日見ていたり、Instagramでは、実際に体験した話を漫画化したものなどが多く、検索アイコンを押すと出てくるおすすめ投稿から見ることがほとんどというリアルZ世代コミュニティ所属のメンバーがいました。
能動的に見るのではなく、受動的に見る機会が増えることによって、毎日見ることが自然と習慣化していた、とのことでした。
また、主に「漫画の1話を丸ごと試し読みできるツイート」を定期的にリツイートしているTwitterアカウント(https://twitter.com/manga_trial)などもあります。アマチュア作品でこのままだと打ち切りになってしまうため、Twitter上で何話か無料で公開したものがバズり、連載が継続できるようになった作品も多数あるそうです。

漫画アプリはマスト!レンタルコミックや漫画喫茶に行くことも

TesTee(テスティー)の「マンガ」に関する調査にもあるように、「電子媒体」で漫画を読むと回答した人の割合は、女性の方が多いことから、リアルZ世代コミュニティ所属のメンバーも、LINE漫画、ピッコマ、マンガUP!などといった漫画アプリは周りの友達も含めて、ほぼ全員入れているとのことでした。
現在、新型コロナウイルスの感染拡大により政府が全国の小中高等学校に対して、3月2日から春休みまでの臨時休校を要請。
それによって「ジャンプ+」「ゼブラック」といった漫画サービス・アプリなどが完結作品やバックナンバーなどを無料で読めるようになっているため、利用者や利用頻度がさらに増えているように感じます。
また、TSUTAYAのレンタルコミックや漫画喫茶に通っているリアルZ世代コミュニティ所属のメンバーもいました。レンタルのCDやDVDコーナーは年々縮小傾向にあるが、漫画のコーナーは残っているとのこと。
実際に、漫画喫茶やレンタルコミックに足を運んだ際に、漫画コーナーの人気作品ランキングを見て、面白そうな漫画を借りるなどアナログな一面もありました。
また、アプリでも人気作品ランキングやトップに表示されるものの中で面白そうな漫画を読むとのことから、やはり人気作品ランキングなどに乗った作品は読まれやすい傾向があると見受けられます。

最近の漫画のトレンド

「OLが異世界に転移したら悪役令嬢に!?」や「異世界に転生したら乙女ゲームの世界に!?」など、異世界に転生・転移したキャラクターが登場する物語がトレンドだと話題に上がりました。
国内最大手のネット小説投稿サイトである「小説家になろう」では、投稿や連載された作品からいろんなヒット作やスピンオフ作品が生まれています。また、株式会社ブックウォーカーのBOOK☆WALKER 電子書籍ランキングでは、2018年の年間ランキングと2019年の上半期ランキングから引き続き、『転生したらスライムだった件』(講談社/月刊少年シリウス)が総合1位となっており、小説からスタートして、漫画とアニメになり、メディアミックスで驚異的な大ヒットになっています。
Z総研が抱えるリアルZ世代コミュニティ所属のメンバーによりますと、男性向けのアニメで流行った異世界へ転移したり転生する話が、少女漫画で最近は多く見られているとのことでした。

参照
株式会社テスティー
「TesTee(テスティー)調べ」:https://www.testee.co
株式会社ブックウォーカー
「2年連続1位に輝いたのはあの異世界転生作品!BOOK☆WALKER電子書籍ランキング2019発表!」:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001016.000001227.html

 

出典元:Z総研
https://www.zet.tokyo/

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